高機動幻想
GPM
Gunparade March






さてさて、ガンパレード・マーチ。略してガチ。
最初プレイした日は、なにがなんだか。
こーゆー人、多いんだろうなぁ。
説明書なんて、読むのを拒否したいくらいブ厚いし。
読まないとゲームにならないし。
第一印象の入力? ビーム? 争奪戦?
もー、なにがなにやらん。
そして気づけば一週間後。
ハマりまくりの俺がいる。



幾千万の私とあなたで、あの恋敵に打ち勝とう。
どこかのだれかの想いのために、マーチを歌おう。
そうよ想いはいつだって、このマーチとともにある。
ガンパレード・マーチ、ガンパレード・マーチ・・・



んーで。
今回もまた、攻略でない、紹介(レビューにあらず)。
対象はこんな人達。

・シミュレーション? ロボット大戦で充分じゃん?
・ギャルゲーはやっぱPCじゃないと。
・中古ですら、あの値段っしょ? キチーよ。
・がんぱれーど? ガンシューのアレ?

なんて人達。
こういうヤツならハマれるぞ。
なんせ、全ての条件を満たしてた俺が言うんだから。


ヤれ、ヤっちまえ!


では、ガンパレ紹介の始まり、始まりー。ぱふぱふどんどんどん。
例によって例の如く、キャラに愛情を注ぎまくっている人は厳禁。
厳禁というは、厳しく禁じる、という意味。
厳しく、というのは、とても、かなり、絶対に、そんな意味。
禁じる、というのは、ダメ、やめて・・・イヤ、でも、ああっ! そんな意味。
わかったかな?
これに反した人が怒りを以って、何かしらアクションするのはご法度という事。
じゃ、始まり。
ちなみに、攻略要素はまったくナシ+ストーリーの基幹部分もシャットしてます。
つーか、本格的なシミュレーションの攻略など俺にできるはずもない。



の前に、プレイしてない人のためのう・ん・ち・く。

このゲームには『愛情度』と『友好度』というものがあります。
たとえば、プレゼントや会話などにより、Aの人物のポイントをあげたとします。
そして、向こうもこちらに好感を示せば、Aの人物のこちらに対するポイントがあがります。
こうしていくと、親密になったキャラが戦闘や日常で使える『提案』というものをくれます。
たとえば『移動射撃』や『作戦会議をしよう』、『別れてくれ』などです。
言葉を置きかえるとコマンドや魔法と言ったカンジで。
最初から持っている提案は数少なく、ゲームを進める上で提案を多く得る事は最低限必須の事です。
また、異性間での二人のポイントが一定量以上あがると、どちらかの告白により恋人となります。
よって、多くの人と親密になる事が良い・・・


というワケでもないのです。


たとえば恋人になっていなくても、自分に対する愛情が高いキャラが二人いるとします。
そして、そこへ主人公が現れると『争奪戦』というものが発生。
二人はこちらの意志におかまいなく、ケンカをはじめます。
こうなるとたいていの場合、愛情度はさがり、BGMは圧迫感のあるヘビメタに変化。
ほおっておくと、色々と大変なので、謝りまくりです。
ある人を怒らせると、ゲームオーバーの可能性もあります。

以上でっす。





『芝村 舞 : しばむら まい』

危険思想の上、選民思想を持ち、協調性がなく、無愛想な上、尊大な態度の娘。
しかし、それら負の要素を補ってあまりのある要素がある。
純情。
ただその一点を持つゆえ、否、それゆえに全てが光り輝く。
色香が無いゆえの色気。
その情の深さは、愛されるというだけで男のカタルシス。
ん、が。
いざ、争奪戦になってみると、緑川光と化す。
『お前を、殺す』
色んな意味で素敵すぎる女性。
また私的な感情を紹介に書くのは気がひけるが・・・ひく必要もないので書く。
ポニーテール。
それは俺のストライクゾーン、ド真ん中。



『壬生屋 未央 : みぶや みお』

純水無菌培養時代遅れ的勘違い巫女ちっく突進二刀流娘。
それはないだろう、そんなアクションと言動を繰り返す。
普段は口調も静かで大人しいのだが、戦闘になると単身で突っ込んでいく。
つまりアレである。
口ではどう言おうと体は正直だのぅ。
というヤツだ。
巫女、という希少価値があっても、なかなかちょっと、どうしようなカンジ。
キャラメイクのテーマは『ザ・勘違い』としか思えない。



『本田 節子 : ほんだ せつこ』

パンクな女教官。
女教官というと、一種のフェロモンだが、そういったものはカケラもない。
当初、こんなヤツに恋愛感情は持たないだろうと思っていたのだが・・・
イイ人でした。涙もろくて、嗚呼、教官てなカンジの。
でもね?
照れた顔はちょっと・・・
でもイイ人。



『芳野 春香 : よしの はるか』

ボケボケな性格と大人の女というコンボ・・・のハズだが。
なんか違う。
いやさ、違いすぎる。
第一印象はイイ先生かとも思ったが、本田先生のが情が深い。
どうなんだろ。どうなのかな。



『東原 ののみ : ひがしはら ののみ』

笑顔の悪魔。
子悪魔などではない。ヤツは悪魔だ。
その小さな顔と小さな体と小さな胸(カンケーないか)で男を騙す。
技術「擬態」のレベル3が裏ステータスにあるんではないだろうか。
その手口たるや卑劣なもので、中でも凶悪なのが、寄り添って眠ってしまう、だ。
送るか、起こすか。男ならば送らねばならぬ、そんな強迫観念をヤツは利用する。
そして自然災害のように巻き起こる争奪戦のヘヴィメタル。
早期から誰かとラブラブモードに突入していた場合の天敵。
ある意味、幻獣よりも手強い。



『原 素子 : はら もとこ』

フツー。
普通である事が一番の特徴。
それだけでキャラが立つというのはGPMの特徴でもある。
ガードが固いようで、でもやっぱりオンナノコ。
スケコマッシャー速水の技術を以ってすれば、陥落は容易。
仕事の部署・内容・態度、それらを比較すると、将来、最も良いお嫁サンになれそう。
みんなからも好かれ、親衛隊も発足するほど。
しかし普通な彼女。争奪戦は苦労しそうだ。
そんなフツーなオンナノコ。
どこか寂しげなオンナノコ。
ほっとけない?
ほっとけない。
ほっとけない!
そう、戦死した舞だって、原さんなら許してくれるサ!(攻防戦で見捨てた俺。ムリだって)
が、まぁ、田代も捨てがたい。うむむ。
当然のように争奪戦発生、気まずい雰囲気。
と、さんざん怒りまくっていた原さんが、夜、後ろから抱きついてきた。
うう・・・あんなに怒ってたのに・・・二股をかけてたのに・・・
許してくれるなんて。
なんて心が広い、なんて心の美しい人。
悪かった。もう原さん以外、この目に写すことはしないよ。
これからは二人だけの未来をともに・・・って。
え・・・?
ボク、刺されてる?
でも素敵な人。



『加藤 祭 : かとう まつり』

関西弁。けれど委員長ではない。
クセは強いが、クセ者揃いのGPM。よってワリとフツー。
頬を染めれば、直球で攻めてくる。
悪い気はしない。むしろなんかこう、ねぇ?
恋文を受理、承諾し、恋人関係を結ぶとともに、舞の代わりに三号機に乗せてみた。
その日の戦闘で戦死。
あんまりだよ・・・



『石津 萌 : いしづ もえ』

名は体を表す・・・ウソでした。
暗い・・・という雰囲気以外にも、なんかワケありちっくな女の子。
性格的には、恋愛要素を持つゲームの女キャラとしては稀有な存在。
というか、レアすぎ。
暗くて、妖しくて、無言で、呪うわ、とか。
なのに、どこか魅かれる俺は異常なのだろうか。
ただ、最も問題なのは、そのビジュアル
ヤバイわ、実際。



『田代 香織 : たしろ かおり』

香織チャン。
ヤンキーネーチャンというよりも、硬派。
一本、ビシッとスジの通った考えと態度が、とても男らしい。
本人のセリフにもあるが、ケンカの仕方しか知らない子。
それだけに純情。つーか、ウブ
焼きもち状態のセリフなど、可愛さ炸裂
ちなみに、ケンカは強いらしいが、スケコマッシャー速水は、余裕で勝っていた。
雨の中での殴り合いの決闘。
男ならば相打ちで、「なかなかやるな」「お前もな」の世界だというのに。
こともあろうに、殴り倒す速水。
その後の「ふぇぇん」は、もう最高。
つーか、ヤバイよ兄さん。モロにツボだよ!



『田辺 真紀 : たなべ まき』

色々とワケありな薄幸少女。
ドリフ的要素ながらも、悲惨。
かといって、薄幸少女独特のフェロモンがあるわけでもない。
なにより最も不幸なのは、一周目ではまず、無視されるであろう魅力のなさ。
周りの女達があまりにも強力すぎるのである。
熊本の戦場よりもまず、5121部隊内での戦場で生き残れるかすら、あやしい。
考えてみれば、ただ不幸なだけな少女。



『新井木 優美 : あらいぎ ゆみ』

ガンパレの中で、俺が唯一、どーでも良いとする存在。
本当にどうでも良いため、これといった感想もなく、ただそこらを通りすがるキャラ。



『ヨーコ・小杉 : よーこ こすぎ』

第1印象、ちょっとアレな宗関係者。
その実、とてもピュアの心をもった人。
GPMの特徴である、恋人関係後に呟くセリフは、かなりポイント高いものである。
悪くない人である。



『森 精華 : もり せいか』

ラストを飾るは、整備担当、ちょっとアカ抜けない、それがポイントの森精華。
なんというか、なんといおうか。
ふと出かけた春の小道、頭上に仰ぐ力強い桜(芝村)に目をとられる。
そしてひとひら散った先にあったフラワーショップの人の手による薔薇(原)。
その帰り道、夕日に撫でられた道端に咲く名も無い小さな花(森)。
と言ったカンジである。
つまり帰るべき原点。
俺にとっての原点であるポイント。
強気だけど、純情。
マジメだけど、照れ屋
なによりも、田舎娘。
ほかに望むべくもない。





と、まぁ、キャラだけの紹介なのであるが。
実際、このゲームの人気というものは、今だ高い。
プレイして投げ出さなかった人に聞けば、まず面白いと感想を述べるだろうし。
また、ゲームショップ等の買い取り値段を参考にしてみても、客観的に事実としてわかる。
が、ネットなどで見ると、問題というかシステムに難有りと、たいていが口をそろえる。
俺もそう思うし。
確かにムダな作業というか、うざったい作業は多々有る。
特に道を歩けば人にあたり、原にあたればザクッと刺される。
まぁ刺されるのは自分が悪いのだが、キャラとの会話が非常にアレ。
他にも色々とあるが、それをふまえた上で、素晴らしいゲーム。
一周だけでは決して飽きない上、使用キャラもかなりいる。
エンディングも複数あり、自由度も高く、世界観も良い。
おおよそ欠点は前述したシステムとオープニングムービーがヘボいコトだけである。
なによりも中毒性が高い。
ぜひともプレステ2で、完全版とかを出してもらいたいもんである。





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